ここまで、自動車産業と半導体産業について、過去から現在、およびこれからの流れをPEST分析やVC分析などで見てきました。このような方法を、これからのビジネスの考察に使えるかどうか、トライアルしてみたいと思います。今回、分析として個人的関心からですが「再生可能エネルギー領域」で行いたいと思います。
化石燃料から再生可能エネルギーへの産業・社会の転換は、現在から将来に向けてのグローバルな課題として、国際環境・政府・企業等から発信され、ニュースなどで報道されています。この、再生可能エネルギー化の基本的な目的を考えてみると、(1)カーボンニュートラルによる地球環境の持続可能性、(2)エネルギー安全保障による国家・社会の安定的な発展、がよく語られていますが、さらに、(3)経済・産業競争力強化による経済成長と国民生活の維持向上をどのように達成するか、という3点になると思います。
この化石燃料から再生可能エネルギーへのシフトにおいては、エネルギー産業が電気エネルギー・電力を中心とした構造になることが鍵となります。化石燃料では、燃焼により熱・動力・電気などのエネルギーを取り出していたのに対し、再生可能エネルギーの太陽光・風力・水力等では直接電気エネルギーとして取り出すことに因ります。
このため、再生可能エネルギー領域で産業の構造やビジネスを考える上では、電力に関わる課題、すなわちエネルギー源と発電技術、送配電技術、蓄電技術、需要側の電化、といった領域で技術面と産業面の課題が生じると考えられます。また、エネルギー源の調達体制、再生可能エネルギー産業の周辺の産業、環境、地域、国際社会との関係の課題が生じてくると思われます。まずは、それぞれの領域でどのような可能性を課題があるかを考えていきたいと思います。


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