企業が成長を目指す際に、事業の多角化や新規事業の展開を検討する場合があります。その理由は、基本的には企業スタンスや市場環境によって様々ですが、大きく考えてみると、以下の2つの理由があると思います。
- 製品・市場には、成長、安定、収縮の時期がある(ことが多い)。
- 企業の継続のためには、企業の有する資産を活用することが重要。
多角化や新規事業を検討する理由では1の観点がまずあがってくるのではないでしょうか。実際に事業として課題となるのは、既存製品の売り上げの伸びが鈍化・減少する、既存事業が市場として飽和していると見通される、代替の技術により市場が収縮方向であること、などが挙げられます。特に市場飽和や代替技術の出現は、企業としての危機感と共に検討の大きなモチベーションになります。このような課題に対応するため、多角化は単一事業への依存というリスク回避、新規事業は新たな成長事業を見出す、という目的になってくるでしょう。
一方、2は一般の記事やニュースなどからはなかなか上がってこない観点ですが、多角化・新規事業検討の企業の内部環境としての側面です。企業としては、設備投資の回収や既設の設備の活用といった有形資産の活用、営業ルートや技術といった無形資産の活用、多角化・新規事業の検討による人材や文化の維持、といった企業の有形・無形の資産の活用・維持・能力向上は1つの目的になるのではないかと思います。
実際に事業の多角化や新規事業を進める際は、1の市場環境対応に加え、顧客ニーズに応える新たなチャレンジが表側になると思いますが、事業化の成功までに到達するには、2の側面が重要になってくると思います。


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